頭の血管が拡張して、周囲の神経が過度に拡張することにより、まわりの神経が刺激されて痛みが起きます。
なぜ血管が拡張するのかはわかっていません。
片頭痛:症状
最も代表的な頭痛。
特に女性によくみられる。
月に1〜2回、多いときで週に1回、発作的に頭痛が起こります。
頭痛の症状の重い人は、毎週のように痛みに襲われる事があります。
頭痛は数時間から3日間ほど続きます。
血管の炎症による頭痛です。脈打つように痛みます。
頭の片側、時には両側が、ズキンズキン、ガンガン脈を打つような痛みが特徴的です。
偏頭痛の5割の人はズキンズキンとした痛みはないようです。
めまいや嘔吐を伴うこともあります。
前側頭部の片側に痛みがあることが多い。
音や光に過敏になるため、周囲がうるさかったり明るいところでは頭痛がいっそうひどくなります。
体を動かすと痛みがひどくなります。
体位の変換や運動で痛みが強くなります。
遺伝することが多いです。
どういうときに起こるか
人ごみ
ご飯抜き(空腹状態)
雑踏
緊張状態から開放されてホッとしたとき
睡眠不足などの生活リズムの乱れ
サウナ
熱いお風呂
月経(女性ホルモンの影響)
アルコール
休日のぐうたら
寝すぎ(過度のリラックス)
騒音
香水やタバコの匂い
暑さ
強い光
緊張性頭痛
原因
ストレスなどの精神的なものが原因で、首の後ろや肩の筋肉が緊張することから痛みが起きます。
顎関節症(歯科)が、緊張性頭痛の原因になっている場合もあります。
頭や首、肩の筋肉のこり身体的・精神的ストレス、緊張
ふだんの姿勢の悪さ
首の骨などの骨格・体型の歪み
歯の噛み合わせ 目の疲れ
症状
緊張性頭痛は、筋肉のコリからくる頭痛です。
頭が重かったり、ギューッと頭全体が締め付けられるような持続性の頭痛です。
慢性的な頭痛の7〜8割を占めています。
30分から 一週間くらい続きます。
月に数回から毎日おこる頭痛で、頻度は個人差があります。
頭痛に加えて、肩こり、頚筋のこり、だるい、フワフワしためまい、何もしないのに疲れる、眼精疲労もあります。
精神的なストレスや、同じ姿勢を続けることによるコリが原因になります。
中高年に多く、女性にも男性にもみられる頭痛です。
緊張型頭痛は、ストレス頭痛とも呼ばれています。
精神的ストレスが原因で、ストレスに鈍感な人に多い頭痛です。
首から後頭部にかけ、両側が傷む頭痛
急性のものから慢性のものとあり、軽いものから激痛までと様々です。
偏頭痛とは違い、普段の生活に影響があるほどではありません。
混合型頭痛
緊張型頭痛と片頭痛の2種類の頭痛を併せ持つやっかいな頭痛です。
頭痛持ちは、混合型頭痛が多いです。
頭痛歴が長い人は、片頭痛と緊張型頭痛の見分けがつかなくなります。
原因
血管の収縮と拡張という、全く正反対のメカニズムによって起こる頭痛が混在します。
普段から薬の飲み過ぎによって、頭痛が起こってくる場合もあります。
症状
日頃から頭が重く、時々ズキンズキンと強く痛みます。
群発頭痛
原因
眼球の奥にある内頸動脈(目の後ろにある血管)が、何らかの原因によって拡張するため、
周囲の神経が圧迫されるために痛みが起こると言われています。
内頚動脈の拡張が起こる原因に関しては、よくわかっていません。
症状
群発頭痛は、血管が拡張して痛む頭痛です。
中年男性に多く、片目の目の奥あたりがえぐられるような大変激しい頭痛です。
吐き気はあまり伴いませんが、痛む側の目から涙が出たり、目が充血したりすることもあります。
頭痛の持続時間は30〜2時間で自然に治ります。
一度発症すると1〜2ヵ月間、頻繁に起こる頭痛です。
群発地震のような起こり方の頭痛なので、群発頭痛と呼ばれています。
群発期にアルコールを飲むと、頭痛が起こりやすいのでアルコールは避けましょう。
頭痛を伴う危険な病気
くも膜下出血
脳に血液を送る太い動脈にできたこぶ(動脈瘤)が破れることによって、脳の表面に出血する病気です。
頭を突然なぐられたような、激痛が起こります。吐き気、嘔吐、意識障害などがみられます。
くも膜下出血は、一刻も早い入院が必要になります。
髄膜炎
髄膜にウィルスなどが入ることによって起こる頭痛です。
風邪や中耳炎の後に起こりやすいです。
脳腫瘍
脳に腫瘍ができることによって起こる頭痛です。
頭痛以外に、手足に力が入らなかったり、物が二重にみえたり、吐き気などを伴います。
脳梗塞・脳出血
脳の血管が詰まって血液がながれなくなり、脳の組織が死んでしまうことによって起こる頭痛です。
手足のしびれ、麻痺、吐き気、意識障害などを伴います。
慢性硬膜下血腫
慢性硬膜下血腫は、頭を軽くぶつけた後、しばらくしてから脳の表面に血液が溜まる病気です。
脳外科で手術をすると治ります。
側頭動脈炎
側頭動脈炎は、頭のこめかみの動脈に起こる病気で、こめかみの動脈が炎症を起こすことによって、強い痛みがでます。
失明することもある病気です。
その他
プチ頭痛
アイスクリーム頭痛
かき氷などの冷たいものを食べている時に起こります。
飛行機の離着陸時 飛行機の下降時に副鼻腔の圧の変化が起こり、頭痛が起こります。
離着陸のとき、鼓膜にかかる圧の変化で耳が痛みます。
水泳やテニスなどの激しい運動をした場合、頭痛が起こります。
二日酔いによる頭痛
脱水や低血糖、アルコールの分解成分、アセトアルデヒドなどの作用によって
頭痛が起こると言われています。
※プチ頭痛の場合、ビタミンが含まれた飲み物や電解質を多めに摂りましょう。
普段から鎮痛薬を用意し、カフェインが含まれた飲み物を飲むといいです。
肩こり 解消法
【頭痛解消の最新記事】